シャビーシックの魅力｜シャビーシックリメイクとは？
aki
インテリア好きなら「シャビーシック」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ただ「シャビーシックリメイク」と聞くと、少し戸惑う方もいるのではないでしょうか。
今回は、その魅力と、実際に取り入れるためのリメイク方法について詳しく解説します。
シャビーシックとは
シャビーシックは「shabby（みすぼらしい）」と「chic（上品な）」という、一見矛盾する言葉を組み合わせたスタイルです。
古びた風合いと洗練された上品さが融合した、独特の魅力を持つインテリアデザインを指します。
特徴的な要素
1.使い込まれた家具や古材の活用
経年変化がもたらす独特の風合いを重視
2. 白を基調とした色使い
明るく清潔感のある空間を演出
3. 自然素材（木材、麻、綿など）の多用
ナチュラルで温かみのある印象
4. アンティーク調の装飾品
西洋風の優雅さを加えるポイント
なぜシャビーシックが人気なのか
シャビーシックの魅力は、以下の4つに集約されます。
1. 時間が作り出す味わい
新品にはない、年月を重ねた家具や素材の風合いが独特の雰囲気を醸し出します。
2. リラックス効果
完璧を求めないスタイルなので、肩の力が抜けた居心地の良い空間を作り出せます。
3. 個性的な空間
既製品だけでなく、自分で手を加えたアイテムを取り入れることで、唯一無二の空間を作れます。
4. エコフレンドリー
古いものを活用するため、環境にも優しいスタイルです。
シャビーシックリメイクとは
アンティークな空間を作りたい時、全てを古いもので揃えるのは現実的ではありません。
そこで注目したいのが、新しいものを古く見せる「シャビーシックリメイク」です。
私が2007年にNATIAを立ち上げた際、什器にかける費用が限られていました。
しかし、古いものが好きだった私は、既存の家具をサンダーで削り、ペイントしてエイジング加工を施すことで、アンティーク風に仕上げました。
また、明治時代の古い窓を間仕切り壁に組み込んだり、入口ガーデンには横桟入りの建具をフェンスとして活用。
これにより、西洋風のアンティークな空間を演出できました。
このように、シャビーシックリメイクは、費用を抑えつつも個性的な空間を作りたい方に最適です。
シャビーシックリメイクの手法
シャビーシックリメイクは、DIYや賃貸でも取り入れやすく、現代の住宅や店舗への施工法としては、以下のような手法があります。
1. 床の変更
- 空間全体に温かみのある雰囲気を付加
- 既存の床を古材風の色合いに変更
2. 造作材の色変更
- 建具、枠、巾木、廻り縁などを古材風またはホワイトに
- アンティーク感やフレンチテイストを演出
3. 古材の活用
- 飾り梁の設置
- 建具枠や既存家具への古材貼り付け
4. 珪藻土の活用
- 壁や家具、レンガ、フォトフレームへの施工
- 自然素材の質感と調湿効果を活用
5. 家具のペイント＆エイジング
- 既存・新規家具へのペイント施工
- エイジング加工によるアンティーク風仕上げ
DIYで楽しむシャビーシックリメイク
初心者でも取り組みやすい小物のリメイクをいくつかご紹介します。
◆小物のペイント
1. サンドペーパーで表面を軽く削る
2. 下地にブラックを塗布
3. 白やグレーのペイントを重ねる
4. 乾燥後、一部をサンドペーパーで削ってシャビー感を出す
◆ガラス瓶のリメイク
1. 空き瓶にチョークペイントを塗布
2. 乾燥後、部分的にサンディング
3. 花瓶やキャンドルホルダーとして活用
◆布製品の簡単リメイク
- リネン調の生地でカーテンを作成
- 天然繊維なら切りっぱなしでもOK
- カーテンクリップでの留め付けも可能
シャビーシックリメイクの価値
このスタイルには、以下のような多面的な価値があります。
■経済的メリット
新規購入より低コスト
■思い出の保存
愛着のある品を残せる
■創造的喜び
DIYならではの達成感
■環境配慮
廃棄物削減に貢献
■柔軟性
段階的な空間づくりが可能
まとめ
シャビーシックリメイクは、単なるデザイン手法にとどまらず「時の流れを楽しむ」という生活哲学でもあります。
既存の資源を活用し、自分らしいアレンジを加えることで、唯一無二の空間を作り出せることが最大の魅力です。
新品や完璧さにこだわらず、あえて古びた風合いを取り入れることで、ブロカントな家具や雑貨が映える、個性的な空間づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
